プログラム(1)
外来における瞳孔検査
瞳孔は、しばしばカメラの絞りに例えられる。眼内に入る光量を調節し、輻湊時は縮瞳により水晶体の焦点深度を深め、球面収差と色収差を軽減する。
瞳孔反応の観察は、神経眼科学的なアプローチをする上で重要であるが、我々はイリスコーダを用い、自律神経系の異常の検出、糖尿病症例の瞳孔機能検査、視神経炎の経過観察、白内障手術後の瞳孔運動の観察などを行なってきた。最近では、TriIRIS C9000(浜松ホトニクス)を導入し、眼精疲労などの機能的異常の診療にも応用しているが、現代人の視覚環境を考えた場合、『調節』『輻湊』『縮瞳』の同時記録は非常に有用であると考える。
近年、眼科領域の技術革新は目覚しいが、Quality of vision(QOV)を考える上で、視覚の調整機能の一つである瞳孔反応の研究は、今後ますます注目していかなければならない分野の一つであろう。
今回は、臨床医の立場から自験例の結果を踏まえ、外来における瞳孔検査の意義について述べる予定である。
経歴 |
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新潟大学医学部卒業
新潟大学医学部付属病院眼科学教室勤務 |
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秋田赤十字病院眼科勤務 |
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聖隷浜松病院眼科勤務 |
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聖隷浜松病院眼科医長 |
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聖隷浜松病院眼科部長 |
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聖隷浜松病院眼科副院長 |
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海谷眼科開設 院長 |
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医療法人社団海仁設立 理事長 |
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医療法人社団海仁 海谷眼科設立 院長 |
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